三州陶器瓦 黒 撤去前
2026/09/11
三州陶器瓦 黒 撤去前
シリコン塗布によって本来の光沢を失って表面こそ汚れてはいたのだけれど、既存の瓦そのものには痛みはありませんでした
陶器瓦の耐候性は特筆すべきものがあります
写真1枚目 桟瓦の桟山のみをシリコン塗布した箇所と、瓦一枚一枚の上下左右をぐるりと塗布したところで、見かけがこれほど異なっていました
棟は7寸丸のみで納める計画です 10年前の熊本地震以降、和形の陶器瓦の物件でも、ほとんどがこの納め方になりました のし瓦の緊結に要する労力を別のことに振り分けられるのは、意味があると思っています(異論は認めます)
お住まいだった一人暮らしのお母様が療養のため家を離れそのままお亡くなりになり、長らく空き家だったのを娘さんが相続されたそうです 空き家だったことで進んだ劣化や不備を、少しづつ手を加えていく計画で、今回はその第一弾とのことでした
瓦葺きの屋根は改修が比較的容易であることも特徴の一つです 破損した場合の復旧はもちろん、一旦区切りをつけた工事個所から後日さらに工事面積を拡張させたりもしやすい
次回、機が熟したらほかの箇所も手を加えたいというお考えも透けて見えましたので、弊社の提案も及第点だと思いました
日本に瓦が伝来したのが1,450年ほど前、それが町屋の屋根に使われだしたのが江戸時代中期以降で現在に至ります
瓦そのものの品質や精度、あわせて工事で使う副資材や工具の進化、変化したものがたくさんある中で、最前線で寺社や町屋を守ってきた(まずは火災から、そして雨や地震をはじめとする自然災害から)瓦とその工事業者の担いはこれからも変わらず受け継がれていくと思います
長らく空き家だった家に、ご家族が帰ってくる その間、最前線で家を守ってきたのは屋根材、今回は陶器瓦です お父さんがDIYしてた屋根です
何年たっても、「あるべきものがあるべきところにある」これを「ありがたい」「あり難い」といいます
万物が流転する世の中で「そうそう簡単にあり得ないこと」を建築の世界で成し遂げてきた、この日本で1,450回の四季をくぐり抜けてきた瓦の底力は伊達じゃない、といっていいとは思います
屋根工事業
有限会社 本石産業
#陶器瓦
#瓦屋根リフォーム
#屋根工事
#本石産業






